平和教育学(セルフ・アーカイブズ)
(2021.6.1更新)
開設意図: 研究者により平和教育に関して書かれたものの多くが、研究成果へのオープン・アクセス化により、ウェブ上で閲覧することが可能となりました。大学などの公的機関では、研究紀要や研究誌などの刊行物の多くが、機関リポジトリーとして掲載論文を公開しています。 筆者の平和教育研究活動による一連の論文や論説、啓発文書などが、平和教育学の研究領域を概観する一つの事例と捉えることができます。現在まで著してきた平和教育に関連する論文や文章を、ウェブ上にセルフ・アーカイブズとして整理しました。平和教育学に関心がある読者において、少しでも参考になることを願っています。 |
発行年 | 論文名 | 掲載誌 | 掲載ページ | 学問論上の性格 ※1 | キーワード |
2021 | イスラエルの平和意識の考察 : 中学生に対する意識調査から | 『広島平和科学』42号 | pp.17-37 | 実態分析(意識調査国際比較) | ホロコーストの影響、平和形成、正戦論 |
2020 | 戦争体験証言ビデオの教育効果―小学6年生に対するNHK戦争体験証言ビデオの授業実践から― 著者:村上登司文・高見祥一 | 『京都教育大学紀要』136号(京教電子書庫) | pp.55-70 | 平和教育実践の検証 | 戦争証言アーカイブスの利用 |
2018 | 戦争体験を第4世代(次世代)に語り継ぐ平和教育の考察 | 『広島平和科学』40号 | pp.33-50 | 応用論(戦争体験警鐘) | 戦争体験の第4世代、新世代の平和教育 |
2018 | 戦争体験継承への当事者意識を育てる教育の考察 | 『京都教育大学教育実践研究紀要』第18号 | pp.173-182 | 応用論(当事者意識) | 戦争継承の当事者意識 |
2017 | 平和教育学の展開 (pdfファイル) | ウェブページ『平和教育学事典』 | pp.1-4(冊子版) | 基礎論(平和教育学論) | 平和教育学、比較教育 |
2017 | 戦争体験継承が平和意識の形成に及ぼす影響−中学生に対する平和意識調査の時系列的分析− | 『広島平和科学』38号 | pp.15-39 | 実態分析(意識調査史的分析) | 戦争観変化の予兆、戦争体験継承、平和形成貢献 |
2017 | 他人ごとではなく自分ごととして戦争体験を継承 | 『グローブ』88号 | pp.16-17 | 応用論 | 若者の当事者意識 |
2016 | 戦後70年目からの平和と教育(pdfファイル) | 『KYOKYO』137号 | pp.10-11 | 応用論 | 戦後70年目 |
2016 | 沖縄の平和教育−平和教育の現代化への課題− 著者:村上登司文、井上力省、長岡文音、増田友紀 |
『教育実践研究紀要』第16号 | pp.107-116 | 実態分析(実地での面接調査) | 平和教育の現代化、平和ガイド |
2014 | ウェブページ「平和教育の授業づくり:戦争を知らない教師が平和教育をどう行えばよいか」 | 平和教育シリーズ、No.5(京都教育大学教育社会学研究室) | 56頁 | 応用論(授業実践) | 発達段階別学習目標、授業づくり、Q&A |
2013 | ドイツの平和教育の考察−ギムナジウムでの調査を中心に− | 『広島平和科学』35号 | pp.43-65 | 実態分析(意識調査国際比較) | ナチス時代の学習、危機管理、敗戦国 |
2013 | 附属学校がめざす児童生徒の国際理解−京都教育大学附属高等学校2年生に対する2012年調査を分析資料として | 『教育実践研究紀要』13号 | pp.203-212 | 実態分析(意識調査) | 国際交流体験、海外渡航体験、グローバル化 |
2013 | 広島学習を行う平和教育の評価−附属桃山小学校の2011年度調査を事例として | 『京都教育大学紀要』122号(京教電子書庫) | pp.55-71 | 実態分析(教育実践) | 広島学習、広島修学旅行、被爆体験 |
2013 | 平和教育(歴史年表と解説) | 上杉孝実ほか編著『人権教育総合年表』世界人権問題研究センター(明石書店) | pp.185-209 | 基礎論(平和教育史) | 平和教育への公的支持、オーソライズの指標、地域・国内・国際 |
2012 | 沖縄の平和教育についての考察−小中学生の平和意識調査から | 『広島平和科学』34号 | pp.33-59 | 実態分析(意識調査、地域研究) | 戦争記憶の継承、沖縄の平和意識、沖縄本島と他の島 |
2012 | 皇国のために命を捨てよと教えられた時代−京都師範学校と歩兵第9連隊のつながり | 『京都・伏見の戦争と師範学校』(pdf: 5.87MB)学びの森ミュージアム2012秋季企画展のパンフレッ | pp.2-3 | 応用論 | 師範教育、戦時中の学校教育 |
2011 | 地方自治体の平和啓発事業と学校教育の協同 | 『広島平和科学』33号 | pp.27-48 | 実態分析(平和行政) | 平和教育のオーソライズ(公認)、平和啓発事業、自治体と学校の協同 |
2011 | 戦時下の京都師範学校の教育−1945(昭和20)年における学校長作成文書を資料として− | 『京都教育大学紀要』118号(京教電子書庫) | pp.65-80 | 実態分析(戦中の教育) | 皇国主義教育、軍国主義教育 |
2009 | 中学生の平和意識についての比較−上海、ホノルル、デンバー、京都の4都市の中学生の意識調査から | 『広島平和科学』31号 | pp.37-64 | 実態分析(意識調査国際比較) | 戦争観形成の相違、第2次世界大戦の影響 |
2009 | 海外の平和教育研究の発展段階−日本の平和教育学成立への示唆 | 日本平和学会編『平和研究』34号 | pp.171-187 | 基礎論(学問の社会学) | 平和教育研究の広がり、平和教育発展の規定因 |
2009 | 『戦後日本の平和教育の社会学的研究』 | 書籍(学術出版会) | 全474頁 | 基礎論と実践の実態分析 | 社会学的分析枠組、社会学的分析 |
2007 | 平和形成方法の教育についての考察(その2)−日英中学生の平和意識調査の比較から | 『広島平和科学』29号 | pp.29-48 | 実態分析(意識調査国際比較) | 実証的な比較研究、戦争観の相違、継承のエイジェント |
2006 | 平和形成方法の教育についての考察−中学生の平和意識調査を手がかりに | 『広島平和科学』28号 | pp.27-44 | 実態分析(意識調査) | 平和形成方法、平和意識 |
2003 | 新しい平和教育に向けて−メディアの利用−(pdfファイル) | 『開発教育』48号 | pp.10-15 | 応用論(メディア利用) | 戦争報道、インターネット利用 |
2003 | 平和博物館と軍事博物館の比較−比較社会学的考察− | 『広島平和科学』25号 | pp.123-143 | 実態分析(国際比較) | 軍事博物館と平和博物館、社会的機能の比較 |
2002 | 平和教育の社会学的研究方法の特性と適用についての考察 (pdfファイル) | 『教育研究論集』(関西連合大学院教育学研究科(博士課程)設置構想検討委員会紀要)、創刊号 | pp.17-28 | 基礎論( 学問的方法論) | 研究アプローチ、社会学的研究領域、文献・資料の分類枠組 |
2001 | 1990年代の平和教育の世界的動向 | 『広島平和科学』23号 | pp.49-71 | 基礎論(国際比較) | 平和教育領域の整理、平和教育の世界動向、国際的研究動向 |
2000 | 戦後平和教育論の展開−社会学的考察 | 『広島平和科学』22号 | pp.179-200 | 基礎論(平和教育論史) | 平和教育論、社会的要因の影響、今後の研究課題 |
1997 | アジアについての認識−共生・開発援助の基礎として | 『広島平和科学』20号 | pp.109-126 | 実態分析(意識調査) | 平和な社会関係を形成する教育 |
1996 | 平和博物館による戦争体験の継承の考察 | 『京都教育大学紀要』Ser.A、No.89(京教電子書庫) | pp.1-18 | 実態分析(戦争体験継承) | 平和博物館の研究 |
1995 | 平和教育学の構想(pdfファイル) | .『解放教育』No.330 | pp.8-14 | 基礎論(平和教育学序論) | 平和教育の理論化、海外の平和教育研究との交流 |
※1 「学問論上の性格」の分類に関しては、平和教育の社会学的研究方法の特性と適用についての考察(2002)、の表2を参照されたい。