制作者について

 
 戦争を体験した平和教育の担い手が退職した今、平和について教える教師の授業実践力を維持し高めることが必要となっています。平和に関する素材を集めて教材をつくる力、授業を構成する力、子どもの主体性を活かして教える力、平和形成の資質・能力を育てる力、などを向上させることが目指されます。
 本HPでは、平和教育に関心を持ち実践を行いたい教師向けに、平和教育実践の始め方を解説し、平和教育の実践事例を示しました。また、単発的な平和教育実践にとどまるのではなく、子どもの発達段階を見通して、系統的に実践を行う学習目標を提示しました。戦後日本の平和教育の伝統である戦争について教える平和教育実践を中心としながらも、戦争のない平和な社会をつくることに貢献できる子ども達を育てることをめざしています。
 平和教育の理論的な研究だけでは、平和教育の実践を広げるには充分ではありませんでした。平和教育が実際に教育現場で広く実践され続けるためには、その重要性が認識され、教師が平和教育の実践方法を理解し、周りの同僚や管理職の協力を得て平和教育を行う教師たちを支持する環境づくりが必要です。
 その目標に向けて、今回は長く平和教育を実践してきた兵庫県西宮市小学校の高見先生のご協力を得て、授業づくりの具体的方法に踏み込めたホームページを作成することができました。

 平和社会の形成に向けて、どのような、またどのように平和教育を行えばよいのかについて、このHPが学校現場で役に立つことを願っております。


 吉田(平和教育論2010年度受講生の作品)


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