あーすぷらざ 
            神奈川県立地球市民かながわプラザ

2007年10月7日訪問


 横浜からJR根岸線で26分、本郷台の駅前に地球市民かながわプラザ(あーすぷらざ)はある。

             

 未来の宇宙ステーションのような外観の建物には、横浜市の研究・研修・文化施設も同居している。

             

 エレベーターで上がり、秘密基地の入り口のような渡り廊下( アジアの子どもたちの絵画が飾られている) を抜けると、展示室の入り口である。
 国際平和展示室は、「戦争がないというだけでは平和とは言えません」とパンフレットにある通り、過去の戦争を見つめながら、現在の地球規模の問題を考えるように展示されている。
 「戦争の世紀から共に生きる21世紀へ」とのテーマが掲げられ、女性と子ども、難民、開発と環境、食糧問題、国際協力など、広義の平和教育ができる展示がされている。
 
             

過去の戦争の展示も充実していて、戦争への歩みから、神奈川の空襲、戦時下から戦後のくらしが、子どもや女性に視点をあてて展示されている。

             

 証言者のビデオ、実物資料の展示、ひきだし型の収蔵物展示、資料検索コーナーなど、詳細な学習のできるくふうもされている。そして、結論をあえて示さずオープンエンドとして、見学者が自分自身の課題として地球全体を見つめるようになることをねらった構成になっている。
 この部屋に隣接して「こどもの国際理解展示室」があり、タイ、ネパール、ブラジルの暮らしや文化を実物やレプリカに触れながら学べるようになっている。同じフロアには、さまざまなふしぎに出会う「こどもファンタジー展示室」もある。
 全体として、全身を使って地球について考える体験のできる場となっている。大切なことを、楽しく学べる平和ミュージアムであるといえる。



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