アンネのバラの教会
2007年8月7日訪問
世界的ベストセラー「アンネの日記」を書いたアンネ=フランクゆかりの資料館が西宮にある。
阪急電鉄神戸線の夙川で乗り換え、甲陽園駅で降りて、坂道をのぼったところ、西宮市甲陽園西山町にアンネのバラの教会がある。
聖イエス会の教会だが、ホロコースト記念館としての機能もある。
この教会は、アンネ生誕50年を記念して1980年に建てられた。
アンネの父オットー=フランクとの交流が設立のきっかけになったという。
「アンネのバラ」とは、を偲んでベルギーで栽培された「アンネの形見のバラ」とよばれる品種で、フランク氏から贈られたもの。
教会の前庭に美しい花を咲かせている。
教会内の資料館には、ナチスの迫害を逃れて隠れ家生活をしたフランク家やホロコーストに関する資料、写真、遺品などが展示されている。
「隠れ家」の内部の模型もある。ホロコースト関係の資料館は日本に数カ所しかないうちのひとつである。
資料館は申し込みをすれば、だれでも見学でき、ビデオ上映や案内もしてもらえる。
アンネの生涯を学ぶことは、戦争とホロコーストの悲惨さを学ぶとともに、人間のすばらしさに目を向けることにもなる。
またフランク家の隠れ家生活を支援した人たちの行動からは、戦争に抵抗し平和を創る行動のありかたを学ぶことができる。
ここは教会という宗教施設だが、資料館にあっては宗教色を出すことなく展示されている。
平和を学べるミュージアムといえる。