戦争に反対した人々
(2001.9.24最終更新)
ジャネット・ランキン
バーバラ・リー
ジャネット・ランキン
(Jeannette Rankin: 1880-1973)
アメリカのモンタナ州選出下院議員
第一次世界大戦と第二次世界大戦で、戦争開始に反対票を投じた。
アメリカ国会議事堂(Capitol)に銅像がある。
モンタナ州選出
Jeannette Rankin
"I cannot vote for war"
1880-1973
「私は戦争賛成に票を投じることはできない」
米下院で14日、ブッシュ大統領に武力行使を認める決議が採択されたが、民主党の女性議員1人が反対票を投じて票数は420対1となり、大統領が求めた上下両院の満場一致は実現しなかった。1941年の真珠湾攻撃直後に日本へ宣戦布告を議決した際も、上院は満場一致だったが、下院で1人の議員が反対した。
反対したのはカリフォルニア州選出のバーバラ・リー議員。「だれかが抑制を利かせねばならない。決議の意味をじっくり考えるべきだ」と、武力行使が世界的に暴力の悪循環を生みかねないとの懸念を示した。
同議員は1998年4月、同州議会議員から連邦下院議員になった。1998年のイラク空爆にも反対。1999年のコソボヘの部隊派遣では下院でただ1人決議に反対した。
プッシュ政権が離脱を宣言した地球温暖化防止の京都議定書を支持。今年7月には「平和省」の新設法案を提出した。
賛成票を投じた同州選出の別の民主党議員も、「大統領、この権限の乱用はやめてほしい。あなたの決定は米国と世界の将来を左石するのだから」と慎重な対応を求めた。
(出典:「武力決議1票の反対:米下院「だれか抑制必要」民主党の女性議員」『朝日新聞』2001.9.16)