3.「平和な社会をつくる」ことについての考え


注:◇の意見は調査自体(2006)に対する意見であることを示す。

 
東京
○ 完璧に平和にするのはむずかしいと思う。自分で何ができるかもっと知りたい。
○ 「平和」とは何なのかよくわからない。貧しい国が裕福になることか。しかし、貧富の差が生じるのはある意味当然だと思う。世界すべてが裕福になることはないだろうし、それに戦争のことだが、完全になくそうとしても無理なんじゃないと思う。だから、平和というものがよくわからない。何ならば平和なのか。
○ いろいろな人が貧しい国へもっとたくさんの援助をするべきだと思う。いっぱい食べられる人と食べられない人の差別をもっと減らすべきだと思う。
○ 平和な社会を作るには世界の人々に戦争の怖さやつらさを教え、もう二度と戦争はやってはいけないことを訴える。
○ 個人の考えることは一人一人違うから、「平和な社会をつくる」のは独り言かもしれないけれど、良いことだと思う。
◇ 平和のこととかは考えてことはあるけど、どうすれば良くなるかは考えたことがないからそれを考えることができて良かった。
○ 平和=環境に結びつくと思う。僕は将来、環境問題の解決に全力で取り組みたいと思う。
○ 今、自分ができることは貧しい国の援助活動です。本格的にはできないけれど、学校でやっているユニセフ募金をすることです。
○ 平和な社会を作ることは、外国の人々への偏見をなくし仲良くすることだと思います。だから私は共通語である英語を勉強し、社会に貢献したいです。
◇この調査をするということは、アンケートをするといった人がとても平和について考えを出している人だと思う。だから私もちゃんと考えられる人になりたい。
○ 平和っていうとなんか自分一人で考えるには大きいテーマ。なにかするってことは、何か活動することだけじゃなくてもいいと思う。世界中の人々が平和について本気で考え、自分の意見を持っていたら、世界は変わると思う。
○ 事件とかは自分たちでどうすることもできないけれど、自然のこととかは少しなら協力できると思う。自分のできることをやって、それが地球のためになるならうれしい。
○ 何人もの人がいる地球で一人が頑張っても意味がないと思う。でも、「わたしだけでも頑張らなきゃ」という人がたくさんいるならそれは一人じゃないと思います。そうして口をあわせなくても一人一人が自分を見つめれば平和な社会が少し近づくと思います。

京都
○ 過去の戦争とか悪い歴史をくり返さないようにしなければならないと思う。そのためには、私たちは今歴史の授業を頑張ろうと思う。
○ 自分は平和を願っているけれど、人の考え方はそれぞれ違う。大切なことは平和を願う人がそのことに対して、どれだけのことができるか。しかし自分にはそこまでの力も気持ちもない。どうすればいいか、なにをすればいいか、何ができるのか、それがわからない。
○ 平和な社会というのはとても大事なこと。だと思うけど、具体的にいわれるとたぶん答えられない。それを考えるのが、平和な社会をつくる第一歩だと思う。
◇平和についてよく考えたりします。日本は確かに平和であるけれど、戦争の辛さを知っているからこそ平和なんだなと感じました。アフリカの人々にも平和を知ってもらいたいと思った。
 
広島
◇学校では平和について同じようなことばかり学ぶので色んな事の平和について学べばもっといいと思う。
○ たとえ、自分一人が平和のために努力しても平和という大きな問題にはあまりに無力だと思う。本当の平和のためには国という境をこえて全員の意志を統率していかなければならない。
○ 私は、平和な社会をつくるためには、平和公園や平和資料館を増やすだけでは意味がないと思います。逆に「こわいな」「もうみたくないな」という気持ちが勝って締まって戦争と向き合わなくなってしまうんじゃないかと思いました。大切なのはそれを見て、意見や感想をしっかり自分で考えて、まずは自分の中で気持ちを改善することだと思う。
○ 平和な社会とは地球上全ての生物が仲良く共存していける社会。やっぱり弱肉強食や食物連鎖はなければならない。だから、一人一人が気を使い必要以外ほしがらない。みんなが欲をおさえ、相手を思いやる気持ちが平和な社会をつくる基本だと思う。
○ 核がなくならない限りは平和もやってこないと思う。アメリカや朝鮮、中国などの国は核開発なんてやめて、核を廃絶すべきだと思う。それと北朝鮮などの自分の国に閉じこもっているところは、他の国との国交を回復し、仲良くやっていくべきだと思う。
○ 平和な社会をつくっていくためには、まず身の回りの小さなことからちゃんとしていかないといけないと思った。学校でいうといじめなど。
○ 平和な社会をつくるためには、まず一人一人が自分のことを大切にすることからはじまると思う。自分のことを大切にするときっと周りの人のことを自分よりもっともっと大切にしてあげることができると思うから。
○ 口では誰でも平和といえるが私はそうは思わない。どうしても気がかりなイラク派遣や靖国神社問題などがあり、アメリカの言いなりになっている日本はもっとアジアとも交流すべきだと思う。
○ 平和な社会をつくることはすごく大変なことだと思う。理由は、これは日本だけの問題ではないし、世界に人たちが本当に平和になってほしいという気持ちがないといけないから。
○ 戦争をなくすこともすごく大変だけど、その前にいじめとか小さなことから解決していかないといけないと思う。今の子供が環境の悪い社会で育っていくと将来もっと悪くなってしまうので、平和についての学習を増やしていけばいいと思う。
 
那覇
◇戦争するとかを決めるには大人だし、子どもには今の日本がどうなっているかは新聞やTVを見ても難しい言葉ばかりで分からないから大人にはちゃんと日本という国について考えてほしいと思いました。私は戦争についてよく考えるんですけど、いつもは「こんなくらいのこと考えないで、いつ死ぬか分からないか今を楽しく生きよう」と思っていました。でも、いじめや虐待の本を読んだり、戦争のビデオや授業で戦争のことをならうと「何でこんなことするんだろう」っていつも思います。
○ 平和な社会の前に周りが平和なのかと思う。確かに人が日常的に死ぬとか戦争や貧困はないけど、小さいことだけど平和でないことがある。沖縄だったら「米軍基地」イラクではテロを米軍が受けたりするなどいつ沖縄がテロを受けてもおかしくないと思う。もっと日常的なことを言えば全国的にもいじめとかあるだろうし、いったい平和って何か分からなくなる。
○ 世界中のみんなが一人残らず幸せになって、社会も平和になるのは、今は難しいと思います。日本は今、食べ物もちゃんとあるし、学校だってちゃんと行けてるけど、世界には学びたいけど学べない子とか食べたいけど食べられない子がたくさんいるからそういうことを知って自分に何ができるかを考えて、みんなで活動していったらちょっとは平和になると思います。けど、どうやったら本当に平和な社会になるかは分かりません。