第10回の平和教育授業研究会(ペグ)の様子


テーマ:平和形成力(ピースリテラシー)を育てよう


実施日時2009年2月21日 午後1時30分〜5時30分
実施場所:G棟4階 G2教室
第9回ペグの内容 

(1)参加者の紹介・アクティビティ
(2)平和形成力についての整理           
(3)休憩と平和教育実践交流「平和教育に関して」
(4)平和教育に関する報告            
(5)平和形成力の育成 ロールプレイ      
(6)振り返り


当日の資料

まとめ資料(pdfファイル


第10回ペグ参加者の感想

平和学ワークショップを開いたのは現場からいい勉強の場になりました。ロールプレイについて、教師Aの位置づけとして子どもたちが自分の身の回りの紛争を自分たちで解決していく手法(学校側にいじめの原因があることの気づき)を教えることを含んでおきたい。戦争体験の継承教育について、やはり子どもの生活を自ら参照しながら「過去」を見つめることを促す工夫がいる、と痛感。教育現場から是非提案を(私も含めて)。質疑の時間が不足しました。
毎回資料、発表、ASの紹介や仲間づくりについて大変お世話になっています。
「平和形成力」に留意すべし、とのご指摘まさに共感します。概念・内容の両面において、これからの平和教育を進める上で深めていくべきと存じます。
 「戦争体験の継承やそのあり方」について参加者の方と有意義な意見交流を持つことができました。こちらも課題として重要な点と思いました。
「ペグ」の回数を増やしてほしい & 竹内さんの「例会」とタイアップする回もお考えいただきたい。・・・ というのが希望です。
ロールプレで、批判的な保護者と肯定的な保護者をやりましたが、前者の方がやり易かった。おそらく、前者の主張は「現実」に存在していること、校舎は残念ながら「現実」には未だ実現していないこと、その違いに原因があるように思う。ということは、平和教育に「理念」を裏付けるだけの「現実」を見いだせないこと、説得力のある平和教育を創造することはできないのだろう・・・ ということをロールプレイで実感しました。
今日はすごく学びを得ることができました、みなさん、平和教育に対してとても意識が高く、「何か参考になればなー。」という程度できた私はとても恐縮だったのですが、話し合いにも参加させていただき、本当にいろいろと学ばさせていただきました。
 今日一番考えたことは、これから教師としてどのように平和教育を行っていくかということです。結論は、子どもにつなげいくことだと思いました。自分にはつながらないと興味・関心・やる気など何も起こらないので、理想論だけでなく、とにかく子どもたちに引きつけてつなげていくようにしないといけないと感じました。
平和教育の修士論文が2本も出たということにまず感心しました。沖縄で若い人たちが平和ガイドをしたり、そのことに興味を持ってインタビューをされたり、またたくさんのアンケート結果を収集されていたことも、よかったと思いました。3人の方の報告についての討論や感想の時間が少なかったことは少し残念でした。参加型で、初めての方とも、親しくお話ができたことも、ロールプレイも楽しかったです。日常の雑事に追われた生活をしていますので、とてもよい刺激になりました。
近年考えることですが、戦争体験の継承というと原爆、空爆の被害、沖縄戦、引き揚げの悲惨さを語る場合が多く、聞く側にすると、そんな悲惨なことはごめんだ、戦争はいやだという思いに繋がることはあると思います。でも挙げた悲惨なことは結果です。私はそこへ引っぱられた過程をいろいろ検証、考察し、そうならないための手だてを考えることの必要を思うのです。まさに国民学校で受けた教育がそうでした。ミッドウェイ開戦で負けているのにその状態で「備えあれば憂いなし」のかけ声のもとやらされ、被害が多くなったのを思い出すのです。
日頃自分が考えていない or 考えつかない心を学べるということが”学校”という場での考え方と違って楽しいです。
皆さん忙しいから難しいと思いますが、宿題みたいな感じでテーマを出してもらうのもいいのではないかなと。受け身にならないように。
ロールプレイは、何度やっても同じものではないので、楽しく(?)いつもやらせてもらっています。でも、いつも同じところでつまずく(教師だったら、具体的にどういう力を身につけたいか、とか、なぜ平和教育は必要なのかという質問に対して、相手を納得させること)のでどうにかならないかと感じます。解決できれば、平和教育はもっと活発なはずなので、解決できるつまずきではないですが・・・
いつも同じ所で、つまって、止まってしまうので、これからの自分自身の課題かなと思います。
「活動」と「実践交流」がバランスよくあり、良いプログラムだと思います。欲を言えば、振り返りの時間をもう少し長くとっていただきたいです。(やや物足りない感があったので・・・。)
ロールプレイによって、平和に対する多様な意見が聞けて勉強になりました。意見の違う人との和解はとてもむずかしいものだなとの感想とともに、対話し続けることの大切さも実感しました。
 今後の要望としては、ビデオやプロジェクターなど、視覚から訴える講義があってもおもしろいのではないかと思いました。
 また、発表する機会を与えていただきありがとうございました。
「戦争を継承するとはどういう条件が必要か」という竹内先生のご質問を考えることができました。上原さん、平原さんの具体的な発表がそれを考える手だてとなりました。感謝します。また山中先生の発表も具体的でとても勉強になりました。特に、生徒自身が獲得する能力を設定するという視点、とても新鮮でした。それが主体的な学びの第一歩であると思います。
院生の方の2本の発表は、大変興味深かった。ただ限られた時間だったので、また帰ってから読みたい。
 私はどちらかというと教師Aのような立場で日頃実践を行っているので、教師Aはやりやすかったし、保護者Bも今時たくさんおられるので理解はしやすかった。
 平和教育というものを、今日は再び立ち止まった考えることができた。
1年に1度「平和教育」をあらたに考える機会をいつも与えてくださってありがとうございます。(院生時代に戻った気がします、またこのレポート用紙によってもよけいに・・・)
 学生さんの発表や先生の実践報告はとても印象深いものがありました。ただ、質疑応答にもう少し時間がとっていただけたらと思いました。私も2〜3質問したいことがありましたが気が弱い(?)性格ゆえ、時間を気にして質問させていただくことができませんでした。
平和教育の目指すもの、平和教育の実践について、もっとじっくり話し合う時間が欲しかった。
 でも、これからの実践を考えていく上でのヒントは得ることができました。やはり自分自身を見つめることのできる取組を授業実践の中に取り入れることが必要なのだと思います。
 又、教師自身が「平和的であること」の意味を考え、その考えを分かち合う時間を持つことの必要性を感じました。
平和のアクティビティで平和のイメージかをしたんですが、何のためにイメージするのかという説明をしていただけたら良かったなと思います。また、二人でペアを組んで話し合うより、4・5人のグループの方法が盛り上がって距離が縮まるのではないかと思います。オールプレイの振り返りで、より現実に近い方が説得力があるということで、保護者Bが演じやすかったという意見に皆さん納得していました。けれど、それで納得できたのがくやしいです。もっと平和教育に理想ばかりでなく説得力が加えられたらなと思いました。

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